Next Fashion Designer of Tokyo
2024
一次審査通過者発表
今年度初開催となる、
「Next Fashion Designer of Tokyo 」
1300件を超える応募の中から、
二次審査に進む学生が決定しました。
フリー部門
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文化服装学院
井口 彦宗
作品名:SYMBIOSIS
ポイント
- アメリカのミリタリーウェアをベースに都会的なデザインに。
- 様々な気候などに対応できる様、テキスタイルには撥水加工のナイロンと中綿を使用。
- ドライフラワーを使用することで、 着用する人の美学を肯定し、 その人らしさを表現。
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Tokyo Fashion Technology Lab
岡保 杏奈
作品名:RE:FLECTION URBAN
ポイント
- 都会の混在したイメージを表現。
- トップスにチュールを重ねたものに、 編みとビーズを配置し、スカート部分の編みと手織りで混沌としたイメージを表現。
- チュール素材とオーガンジーを重ね都会から得たインスピレーションの密度や積層を表現。
審査員の主なコメント
- 素材使いにこだわっており、完成に期待したい。
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文化服装学院
北村 壮
作品名:国産という言葉の持つ意味
ポイント
- 国産クラブにおける食品を取り扱っている人物をイメージし、デザイン。
- 箱は立体的となっておりファスナーで開閉可能で、正面から何が入っているかわかるように正面のパーツは透明なビニール。
- 素顔や素肌を隠すためのマスクと手袋を着用しており「国産」ということ以外の情報がない。
審査員の主なコメント
- ユニークな発想で市場性も感じる。
- 情報社会へのアンチテーゼのようなメッセージ性も良い。
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文化服装学院
小山 千尋
作品名:Cells
ポイント
- 「生命の軌跡」がテーマ。
- トップス、パンツ共に、素材で変わったものを使うのではなく、 使い方を工夫。
- カラフルさは多細胞生物を視覚的に表現。
審査員の主なコメント
- 多細胞生物を視覚的に表現するというコンセプトがしっかりデザインに落とし込まれている。
- 実際の作品を見てみたい。
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文化服装学院
島方 誉大
作品名:Mental Noise
ポイント
- 無意識の蓄積されたメンタルノイズをイメージし、 強めのワッシャー加工や布の持つシワやドレ ープで表現。
- 異なった色のグラデーションは、自分なりの色を見つけて欲しい、自己形成のヒントになって欲 しいという意味合いで、多色を使用。
- クリエイティブにはルールがないと言う定義から、自由な曲線や型にはまらないシルエットを採用。
審査員の主なコメント
- シワとドレープという共存し難い二者を、実際の洋服で共存させる際のパターンでの工夫を期待したい。
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文化服装学院
立澤 拓都
作品名:ほころび
ポイント
- 異なる素材やテクスチャーのレイヤードでほころびた素材の下から他の素材がのぞく。
- シアー素材と組み合わせることでほころびの時間経過と奥行きを表現。
- 履き潰す、着渡す、捨てられたり等破れた布(はつれて ほころびた)をボロにみられるパッチワークのテクニックで つぎはぎ状に張り巡らせる。
審査員の主なコメント
- 綻びの美学というコンセプトがしっかりファッションとして表現されている。
- フォルムやディティールが実際にどのように表現されるか興味がある。
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文化服装学院
千脇 倫太朗
作品名:見えない世界
ポイント
- 子供が親の服を着ている姿。
- 子供の視界を透け感のある生地で再現し、輪をあいまいにする。
- テキスタイルは毛糸くずを用いて作成 子供が描いた絵を再現。
審査員の主なコメント
- 子供の視点から見るというコンセプトが面白い。
- 子供の視点から本質はどのようなものなのか興味がそそられる。
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東京モード学園
常川 遼太
作品名:Tokyo toile(トワル)
ポイント
- 近年のCAD技術の進歩により服の製作による工程であるパターンやトワル組立に着目。
- 残布を利用し、色柄多種の生地を組み合わせることで東京という街やそこで生きる人々を表現。
- 残布に生地加工や刺繍など、ディティールを加え、彩り豊かな東京を服に再現する。
審査員の主なコメント
- 残布を活用しながら、クリエイティブを発揮できている。
- 複雑性があるコンセプトとデザイン画を、どのようにリアリティに落とし込むか楽しみ。
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東京モード学園
西吉 絢海
作品名:This is TOKYO
ポイント
- ノーマルなテーラード、パンツの上に東京都の型をモチーフにした生地をランダムに重ねることで独特なシルエットを作る。
- カラーは東京都の旗である紫と白を使ったデザイン。
- 東京都紋章をプリントし、全体が柄のスーツに。
審査員の主なコメント
- 「東京をファッションの拠点へ」というテーマをストレートに表現している作品が少ないなか、設定も用いるモチーフもきっちり「東京」を反映している点がよい。
- デザイン画の期待値を上回る現物が見たい。
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東京モード学園
野元 嗣英
作品名:ETHNIC FESTIVAL
ポイント
- 民族、多様性、プリミティブ、バイタリティがテーマ。
- 様々な民族柄をパッチワークでつなぎ合わせ多様性と共生を表現。
- オリジナルのパッチワークでキャッチーさをつける。
審査員の主なコメント
- クオリティ高く仕上げてくれそう、期待したい。
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筑波大学
本田 琉碧・花沢 太朗・成田 多由
作品名:呼吸する東京
ポイント
- 呼吸筋と横隔膜を彷彿とさせる赤を使用。
- 脇下、肘、膝下部分のスリットから赤い光が漏れる。
- ジャケットとパンツには肩甲骨、肘関節、 胸筋、 肋骨を強調したパターンとギャザーを採用し呼息運動を表現。
審査員の主なコメント
- ボリューム感が良い。
- 見てみたい作品。呼吸による「動」をどのように表現できるか期待したい。
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ESMOD TOKYO
松田 龍之介
作品名:Emergence
ポイント
- 生地開発:ゼラチン、粉寒天、 グリセリンを水に溶かし、型に流し込み、乾燥させる。
- ジャンパースカートは手編みしたニット柄を紙にプリントし、オリジナルのバイオプラスチック生地でパッキング。
- 生地をニットで縁取り、 本物とフェイクを使用することで人の中の純と不純を表現。
審査員の主なコメント
- オリジナリティが際立っており面白い衣服。
- インパクトと独自性がある。
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文化服装学院
見奈美 秀斗 ・ 丸藤 拓海
作品名:-PEEL A HUMAN-
ポイント
- 1枚の布をダーツだけで作る。
- インナーには、ジャケットやパンツのデニムのあまり布を襟や前立て、カフスに挟むことで、形を出しつつ無駄をさらに減らす。
審査員の主なコメント
- パターンテクニックからのアプローチに期待値を感じた。
- 新しい構造の立体服を期待したい。
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ESMOD TOKYO
毛利 壽乃
作品名:BABY PUNK
ポイント
- BABY PUNKとテーラードジャケットを掛け合わせることで、権力からの解放。
- 自由な精神と、プレイフルで純粋なやさしい気持ち(子供心)を表現。
- 自由や平等など、強いメッセージを含みつつ、見た人が心を開けるような楽しいデザイン。
審査員の主なコメント
- 「カッコイイ」に着地するのは難しいテーマにチャレンジしている。
- 丁寧なポートフォリオで、実際のアイテムへの期待値が高い。
- カッコよく着用した現物を見てみたい。
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文化服装学院
山岡 寛泳
作品名:返り咲く命
ポイント
- 刺し子をすべてのテキスタイルに用いることで、服が再生された命や魂を表現。
- カットで日本の美を表現するとともに、返り咲くことの意識がデザインの核。
- 一度失われそうになりながらも再生し、その過程で強くなるエネルギーを強調。
審査員の主なコメント
- コンセプトテーマが良い。
- 日本の美の中でどのようにデザイン画のようなPOPなユニークさを表現できるか期待したい。
審査員の主なコメント